特定非営利活動法人青木繁「海の幸」会 理事長あいさつ



 理事長ごあいさつ

 今更、申し上げるまでもないことですが、現在、国の重要文化財の指定を受けている青木繁の作品「海の幸」は、実に多くの人々に感動を与え、その人々の心に強く印象を刻んできたと思われます。
 その短い生涯に燃焼し盡した浪漫溢れる世界に接して、画家になる動機を得たという若い画家が数多くいたと聞いています。
 この作品が生まれたのは、千葉県館山市の布良海岸に接する小谷家の一室であります。その部屋に佇むと、青木繁、福田たね、坂本繁二郎、森田恒友等の青春群像が立ち現れて来るような想いにかられます。
 この家に代々住み継がれている小谷家の御了解を得て、近代洋画の原点とも言うべきこの作品が生まれた場所を原形修復して、いつまでも保存したいという思いで、この度、NPO法人青木繁「海の幸」会を設立することになりました。
 法人の目的は、当然のことながら、小谷家の修復、保存とその周辺環境の整備であり、次いでその公開と関連の文化事業でありますが、最初にとりかからなければならないのは全ての事業を遂行するための資金を集めることであります。
 現下の社会情勢の中で、それは極めて困難なことであることは十分に認識しておりますが、そういう時代であればこそ、なおさらこうした文化活動の貴重さを訴えていくことに意味があるのだとも考えています。
 地元、館山で思いを同じくする皆さんとも緊密な連携を取りながら、本会の賛同者および発起人となってくださった方々に、その軸になっていただき、広く全国に向かって、積極的に募金活動を開始したいと願っております。
 私共の活動状況については、順次、このホームページを通じて、お知らせしていく所存でおりますが、なにとぞ、この運動への深い御理解を頂き、熱い御支援を賜りますよう、心からお願い致します。



                              平成22年1月

NPO法人 青木繁「海の幸」会 理事長
大村 智

理事長 大村智

  大村智
    学校法人女子美術大学理事長
    山梨県韮崎大村美術館館長
    学校法人北里研究所名誉理事長

    女子美FaceBookの記事(2014.3.28)
    日本経済新聞 記事(2010.7.12) (2010.7.13) (2010.7.14) (2010.7.15) (2010.7.16)

Copyright (C) 青木繁「海の幸」会. All Rights Reserved.
inserted by FC2 system